平成21年度卒後研修(後期研修)の手引き

診療科名

小児科

診療科長

濱崎雄平

診療科全体の
後期研修の概要:

2年間の初期研修に加えて3年間の後期研修を行い、小児科専門医を取得する(小児科総合医コース)。さらにそれに加えて、将来関連施設等での専門研修後にサブスペシャリティー(小児科アレルギー専門医コース、小児科新生児専門医コース、小児科循環器専門医コース、小児科神経専門医コース、小児科腎臓専門医コース、小児がん専門医コース)を取得する基礎を作る。

1.小児科総合医コース
2.小児科アレルギー専門医コース
3.小児科新生児専門医コース
4.小児科循環器専門医コース
5.小児科神経専門医コース
6.小児科腎臓専門医コース
7.小児科小児がん専門医コース

1.小児科総合医コース
(1)コースの全体像

 佐賀大学医学部付属病院で1年間、佐賀県立病院好生館・国立佐賀病院・国立嬉野病院のいずれかで計2年間、小児科疾患全般にわたる入院診療および外来診療に従事し幅広く知識および診療技術を習得する。

コースの全体図

佐賀大学付属病院
小児科
みぎや 県立病院好生館 小児科
国立佐賀病院 小児科
国立嬉野病院 小児科
みぎや 日本小児科学会
小児科専門医の取得
1年間 2年間
(2)コースの概要

 成長発達する小児の特徴を理解し、小児の日常疾患の診断と治療に必要な基本的知識と技術を習得する。

コース名:小児科総合医コース

大学病院・
医療機関名

診療科名

専門分野名

指導
者数

目的

養成
人数

期間

佐賀大学
附属病院

小児科

小児科総合
アレルギー呼吸器・新生児・循環器・神経・腎臓・血液膠原病

12

小児科全般にわたる疾患の診断治療

1-2年間

県立病院
好生館

小児科

小児科総合
アレルギー呼吸器

感染症・呼吸器疾患を中心とする一般小児科疾患の診断治療


年間

国立
佐賀病院

小児科

小児科総合
未熟児新生児治療

新生児センターでの未熟児治療および一般小児科疾患の診断治療


年間

国立
嬉野病院

小児科

小児科総合
小児腎臓病

一般小児疾患および小児腎臓病の診断治療


年間

(3)コースの実績

大学病院で常時2~3名、学外で3名が研修にて研鑽を積んでいる。

(4)コースの指導状況

佐賀大学附属病院では、小児科疾患全般にわたる診断治療を、各科指導医のもとで研修する。年間の外来患者総数約14000名、入院総数約12000名であった。国立佐賀病院や県立病院好生館では小児疾患の大多数を占める感染症や喘息アレルギー疾患を中心に小児一般診療の患者数が多い。また、国立佐賀病院では独立した新生児病棟を有し、正常新生児から重症児まで多くの周産期症例を経験できる。

(5)専門医等の取得等

学会等名

日本小児科学会

資格名

小児科専門医

資格要件

日本小児科学会会員歴が連続して3年以上もしくは通算して5年以上あり、2年間の卒後臨床研修を受けその後さらに小児科臨床研修を3年以上受けた、もしくは小児科臨床研修を5年以上受けたもので、筆記試験・症例要約評価・面接試験および審査に合格すること

学会の連携等の概要

担当:濱崎雄平(内線2310)

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2.小児科アレルギー専門医コース
(1)コースの全体像

 小児科専門医取得後、気管支喘息・アトピー性皮膚炎を中心とした、さまざまな小児アレルギー疾患の診療を認定研修施設で行い、アレルギー専門医としての知識・技術を習得する。

コースの全体図

日本小児科学会
専門医取得
みぎや 佐賀大学附属病院小児科
国立福岡病院小児科
みぎや 日本アレルギー
学会認定
専門医の取得
3年間 3~5年間
(2)コースの概要

コース名:小児科アレルギー専門医コース

大学病院・
医療機関名

診療科名

専門分野名

指導者数

目的

養成人数

期間

佐賀大学
附属病院

小児科

小児アレルギー・
呼吸器

小児喘息・アトピー性皮膚炎を中心としたアレルギー疾患の診断治療

小児科専門医取得後2年間

国立
福岡病院

小児科

小児アレルギー・
呼吸器

小児喘息・アトピー性皮膚炎を中心としたアレルギー疾患の診断治療
サマーキャンプ等の行事を通じての患者家族生活指導

小児科専門医取得後2年間

(3)コースの実績

常時1~2名が研修施設にて研鑽を積んでおり、現在8名が専門診療に当たっている。

(4)コースの指導状況

 佐賀大学附属病院では、気管支喘息を中心に年間約170名の入院がある。また、気管支喘息の病態における気道上皮細胞の関与、ケラチノサイトのアトピー性皮膚炎病態への関与、などの研究も展開している。国立福岡病院では、豊富な症例の入院外来診療を通じて、喘息アレルギー疾患の包括的な診断治療を行っている。院内学級や夏休みの活動を通じて、患者や家族に対する生活指導も行っている。今後は、症例豊富な国立福岡病院での研修も選択肢に入れていく 。

(5)専門医等の取得等

学会等名

日本アレルギー学会

資格名

アレルギー専門医

資格要件

日本小児科学会専門医の資格、日本アレルギー学会に5年以上の会員歴を有し、基本臨床研修を含め通算6年以上の臨床研修歴があり、この6年の研修歴のうち通算3年以上は認定教育施設における研修歴があり、最近5年間に経験したアレルギー疾患患者40名の診療実績書を提出し、最近の5年間にアレルギー学の業績が50単位以上あり、認定試験に合格すること

学会の連携等の概要

担当:濱崎雄平(内線2310)


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3.小児科新生児専門医コース
(1)コースの全体像

 小児科専門医取得後、超低出生児・極低出生児の未熟児治療、先天異常を有する異常新生児、その他の新生児治療を認定研修施設で行い、新生児専門医としての知識・技術を習得する。

コースの全体図

日本小児科学会
専門医取得
みぎや 国立佐賀病院小児科
愛媛県立病院小児科
みぎや 日本周産期・新生児医学会周産期専門医の取得
3年間 1~3年間
(2)コースの概要

コース名:小児科アレルギー専門医コース

大学病院・
医療機関名

診療科名

専門分野名

指導者数

目的

養成人数

期間

国立病院機構
佐賀病院

小児科未熟児センター

未熟児・新生児治療

極低出生体重児超低出生体重児の治療

小児科専門医取得後1~2
年間

愛媛県立中央病院 総合周産期母子センター

小児科新生児部門

未熟児・新生児治療

極低出生体重児・
超低出生体重児の治療

小児科専門医取得後1~2
年間

(3)コースの実績

常時2~4名の者が専門施設での研修を行い、研鑽を積んでおり、現在3名が専門診療に当たっている。

(4)コースの指導状況

 愛媛県立中央病院総合周産期母子センター新生児部門ではNICU15床・GCU30床で運営。平成19年に年間542名の入院があり、うち極低出生体重児は68名、人口呼吸管理症例数は145名であった。
 国立病院機構佐賀病院未熟児センターではNICU9床・GCU22床で運営。年間の入院数は約300名、うち極低出生児入院は45~55名、人口呼吸管理症例数は約70名である。
いずれも新生児専用ドクターズカーを有し、出産施設からの新生児搬送を行っている。

(5)専門医等の取得等

学会等名

日本周産期・新生児医学会

資格名

周産期専門医

資格要件

日本小児科学会専門医の資格を有し、3年以上継続して日本周産期・新生児医学会会員であり、学会認定の研修施設での臨床研修を終了しており、所定の学術研究業績を有し、資格認定試験に合格していること。

学会の連携等の概要

担当:藤田一郎(内線3621)


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4.小児科循環器専門医コース
(1)コースの全体像

 小児科専門医取得後、先天性心疾患、小児不整脈、川崎病等の小児循環器疾患の診療を認定研修施設で行い、小児循環器専門医としての知識・技術を習得する。

コースの全体図

日本小児科学会
専門医取得
みぎや 佐賀大学附属病院小児科
九州厚生年金病院小児科
福岡こども病院小児科
みぎや 日本小児循環器 学会認定
小児循環器専門医の取得
3年間 3~5年間
(2)コースの概要

コース名:小児科アレルギー専門医コース

大学病院・
医療機関名

診療科名

専門分野名

指導者数

目的

養成人数

期間

佐賀大学
附属病院

小児科

先天性心疾患を中心とした小児循環器疾患

先天性心疾患・小児不整脈・川崎病の診断治療

小児科専門医取得後1~3年間

九州厚生年金 病院

小児
循環器科

先天性心疾患を中心とした小児循環器疾患

先天性心疾患の術前管理、外科治療後の心疾患の管理、川崎病、不整脈の診断治療

小児科専門医取得後1~3年間

福岡市立
こども病院

循環器科

先天性心疾患を中心とした小児循環器疾患

先天性心疾患の術前管理、外科治療後の心疾患の管理、川崎病、不整脈の診断治療

小児科専門医取得後1~3年間

(3)コースの実績

常時2~4名が専門施設での研修で研鑽を積んでおり、現在8名が専門診療にあたっている。

(4)コースの指導状況

 佐賀大学附属病院では、川崎病と県内出生の心臓病の乳幼児を中心にしており、年間約90例の入院がある。心臓カテーテル検査は年間10数例に行っている。また、川崎病などの血管病変についての培養細胞を用いた研究を展開中である。
九州厚生年金病院では、年間約300例の心臓カテーテル検査を行い、開設30年間の累積は7500例を超える。また、カテーテル治療は年間約30例に実施している。NICUでの新生児CHDや、思春期や成人期に達したCHDの診療にも力を入れている。
福岡市立こども病院では、難治性心臓病を対象としている特徴から、患者の約半数は九州を中心とした福岡県外の出身である。心臓超音波検査は年間8000件を超え、心臓カテーテル治療は年間約600件、その約1割は治療目的となっている。術後患者は約4000人で、うち350人が成人に達している。

(5)専門医等の取得等

学会等名

日本小児循環器学会

資格名

小児循環器専門医

資格要件

日本小児科学会専門医の資格、日本小児循環器学会の5年以上の会員歴、卒後8年以上の研修修練期間を有し、認定の修練施設で5年間の小児循環器修練を修了しており、所定の学術研究業績を有し、資格認定試験に合格すること

学会の連携等の概要

担当:田代克弥(内線3623)


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5.小児科神経専門医コース
(1)コースの全体像

 小児科専門医取得後、てんかんなどの痙攣性疾患をはじめとする小児神経疾患、発達障害や学習障害、末梢神経疾患や筋疾患、代謝異常症などの診断治療を認定研修施設で行い、小児科神経専門医としての知識・技術を習得する。

コースの全体図

日本小児科学会
専門医取得
みぎや 佐賀大学附属病院小児科
佐賀整肢学園小児科
福岡こども病院小児科
みぎや 日本小児神経学会
認定小児神経
専門医の取得
3年間 2~5年間
(2)コースの概要

コース名:小児科アレルギー専門医コース

大学病院・
医療機関名

診療科名

専門分野名

指導者数

目的

養成人数

期間

佐賀大学
附属病院

小児科

小児神経・筋・発達

小児神経疾患・筋疾患の診断治療

小児科専門医取得後1~3年間

佐賀整肢学園

小児科

小児神経・筋・発達

小児神経疾患・筋疾患の診断治療

小児科専門医取得後1~3年間

福岡こども 病院

小児科

小児神経・筋・発達

小児神経疾患・筋疾患の診断治療

小児科専門医取得後1~3年間

(3)コースの実績

常時1~2名が研修施設での研鑽を積んでおり、現在10名が専門診療に当たっている。

(4)コースの指導状況

 佐賀大学附属病院では、けいれん性疾患や運動発達障害を中心に年間約240例の入院があり、感染症・筋疾患・代謝異常症など幅広い。また、熱性痙攣の遺伝要因についてなどの研究も展開中である。
 佐賀整肢学園は、発達発育の遅れや言葉の遅れ、けいれん性疾患、自閉症・AD/HD、筋ジストロフィーなどの幅広い小児神経疾患について診断治療と療育・リハビリテーションを包括したケアを行っている。
福岡市立こども病院小児神経科では約1000人のてんかん症例の治療を行っている。発達障害・運動障害・対人関係の問題などを抱えた症例の原因精査とおもに、療育機関との連携を図っている。

(5)専門医等の取得等

学会等名

日本小児神経学会

資格名

小児神経科専門医

資格要件

日本小児科学会専門医の資格、日本小児神経学会の5年以上の会員歴を有し、認定の研修施設などで診療に従事し、最近5年間に経験した小児神経疾患患者30例の症例要約を提出し、最近5年間の学術研究業績を有し、専門医試験に合格すること

学会の連携等の概要

担当:松尾宗明(内線3616)


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6.小児科腎臓専門医コース
(1)コースの全体像

 小児科専門医取得後、慢性腎炎やネフローゼ症候群などの小児腎疾患の診断治療を認定研修施設で行い、小児腎臓専門医としての知識・技術を習得する。

コースの全体図

日本小児科学会
専門医取得
みぎや 佐賀大学附属病院小児科
国立成育医療センター小児科
みぎや 日本腎臓学会認定小児腎臓専門医の取得
3年間 1~3年間
(2)コースの概要

コース名:小児科アレルギー専門医コース

大学病院・
医療機関名

診療科名

専門分野名

指導者数

目的

養成人数

期間

佐賀大学
附属病院

小児科

小児腎臓

慢性腎炎・ネフローゼ症候群を中心とした小児腎臓病の診断治療

小児科専門医取得後1~3年間

国立成育医療センター

小児科

小児腎臓病

慢性腎炎・ネフローゼ症候群を中心とした小児腎臓病の診断治療

小児科専門医取得後1~3年間

(3)コースの実績

1名が研修にて研鑽を積んでおり、現在2名が専門診療に当たっている。

(4)コースの指導状況

 佐賀大学附属病院では年間の入院症例はネフローゼ症候群を中心に50~60例であり、年間16症例に腎生検を行った。腎臓領域における遺伝子学や分子生物学研究も展開中である。
国立成育医療センター小児科腎臓科における年間患者数は、ネフローゼ症候群約20例、新規IgA腎症約5例、新規透析導入約10例、新規腎移植約5例、腎生検約70例であった。

 
(5)専門医等の取得等

学会等名

日本腎臓学会

資格名

小児腎臓専門医

資格要件

日本小児科学会専門医取得後1年以上であり、日本腎臓学会会員歴が5年以上あり、指定の研修施設における研修を3年以上行っており、書類審査と試験に合格すること

学会の連携等の概要

担当:大塚泰史(内線3752)


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7.小児科小児がん専門医コース
(1)コースの全体像

 小児科専門医取得後、小児白血病をはじめとする血液疾患や小児腫瘍の診断治療を認定研修施設で行い、小児血液専門医としての知識・技術を習得する。

コースの全体図

日本小児科学会
専門医取得
みぎや 九州がんセンター小児科 みぎや 日本小児血液学会がん治療専門医(仮)の取得
3年間 1~3年間
(2)コースの概要

コース名:小児科アレルギー専門医コース

大学病院・
医療機関名

診療科名

専門分野名

指導 者数

目的

養成人数

期間

九州 がんセンター

小児科

小児血液・悪性腫瘍

血液腫瘍を中心とした小児悪性腫瘍の診断と、化学療法・骨髄移植治療

1~2

小児科専門医取得後1~3年間

(3)コースの実績

九州がんセンターでは常時1名が研修を行っており、研鑽を積んでおり、現在5名が専門診療に当たっている。

(4)コースの指導状況

 九州がんセンター小児科では、1973年にはじめて同種移植を行って以来、現在まで230例を超える幹細胞移植を行っている。その他の移植術も、臍帯血移植は14例に施行され、末梢血細胞移植や海外バンクなどの非血縁骨髄移植も行っている。
佐賀大学附属病院では、年間10名前後の新規小児がん症例の治療にあたり、造血幹細胞移植を含めた集学的治療を行っている。血液疾患の入院総数は年間約50名。また、microRNAにターゲットを置いた白血病の病態解析の研究を展開中である。

 
(5)専門医等の取得等

学会等名

日本小児がん学会・日本小児血液学会

資格名

がん治療認定医(小児がん専門医)

資格要件

「日本がん治療認定医機構」が定める「がん治療認定医」制度を、将来の小児がん専門医制度の基礎部分とすることとして「小児がん専門医」制度について現在検討中

学会の連携等の概要

担当:西眞範(内線3751)


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佐賀大学医学部附属病院 小児科