教育と研修

医学部学生実習

医学科学生のみなさんへ

5年次実習

5年次の小児科実習は、病棟実習を中心としています。

担当医である研修医についてその担当患者さんを中心に診察させてもらうなかで、三次診療が必要な小児疾患を中心に理解を深めていきます。また学生の立場にとどまらず、医療スタッフとして活躍してくれることを期待しています。最終的に1例の症例について、診断や治療経過をまとめ、病態を把握する方法を学びます。担当外の患者さんや、専門外来での患者さんの疾患についても学習し、また総合外来の見学等では、一次疾患についても経験します。

さらに大学病院での実習では、佐賀市休日夜間こども診療所の見学で小児の救急診療の一部を体験します。また小児の正常発達を学ぶ一環として、保育園実習を予定しています。

学外実習施設は、佐賀県立医療センター好生館と国立病院機構佐賀病院のいずれかとなり、どちらも一般病棟は感染症や呼吸器疾患の二次診療を中心としていますが、佐賀病院はNICU病棟での未熟児治療が中心となる特徴があります。

実習風景

6年次実習

6年次は、病棟実習を中心とした5年次の実習と比べ、選択コースでは様々な外来診療および他の小児科関連施設での診療の見学・実習に重点をおいています。大学内での総合外来や各専門外来をはじめ、休日夜間こども診療所での時間外の一次診療、佐賀整肢学園での慢性期の長期療養・療育医療についても学んでいただきます。

また佐賀県立医療センター好生館や嬉野医療センターにおける、一次や二次医療、時間外診療も担う地域の中核病院の役割も経験し、医療の現場を感じながら知識を増やしていくことを期待しています。希望があれば、遺伝子解析や細胞培養といった研究についても、体験することもできます。

医学科学生

実習の感想

小児科は疾患の幅が広いことが印象的で、それ以外にも新生児、乳児、幼児、学童と年齢によっても、疾患やその特徴が違っており、知識も対応能力も問われる分野だと感じました。患者さんには、治療だけでなく、その後の生活や人生まで考えられており、印象的でした。小児に特徴的な疾患では、成人した患者さんも受診されており驚きました。成人医療への移行を試みられていることを学びましたが、小児科医はなんでも診る医師なのだと思いました。実習は、毎日のまとめやカルテ記載を通して、自分で考えることの大事さをいつも教えていただきました。ありがとうございました。

私は子どもがとても好きだけど、体が小さく、弱い印象があって、なんとなく小児医療が怖かった。それを小児科担当の先生に告げたら、「弱いからこそ患者さんから目を離さず、診つづけることしかない。そして、自分が全力で診療することが“きっとこの子に一番良いはずだ”と信じて頑張ることしかない。」といわれたことが印象的でした。

医師を目指す立場として、大事な心構えと感じました。

医学科学生

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