教育と研修

後期臨床研修

後期臨床研修を考えているみなさんへ

佐賀大学医学部小児科に入局されたみなさんは、つぎのようは後期研修を予定しています。

①専攻医の皆さまは、「小児科医は子どもの総合医である」という基本的姿勢に基づいて3年間の研修を行います。

②専門研修1年目は佐賀大学病院小児病棟で、2年目以降は大学病院または佐賀県医療センター好生館、NHO佐賀病院、嬉野医療センター、唐津赤十字病院などにおいて、6か月から1年間研修します。

③3年間の研修成果をもとに、基本領域学会である日本小児科学会の小児科専門医を取得します。小児科専門医取得後は、サブスペシャルティ研修や大学院などの医師や研究者、また地域医療や教育、行政にとっての「小児科医」として研鑽を積むことになります。

佐賀大学医学部附属病院の特徴

皆さんは、1年間でおよそ170名/医師の患者を担当していただきます。本学の特徴として、感染症などの急性疾患が25%以上を占めております。また慢性疾患や新生児、その他にも外科疾患(小児外科、脳神経、泌尿器など)の患者も担当するため、幅広い疾患の研修が可能です。

佐賀大学医学部附属病院 院内・外観

佐賀県医療センター好生館の特徴

年間700名以上の入院があり、感染症、アレルギー疾患(気管支喘息、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎など)を始めとして、神経疾患、循環器疾患、代謝内分泌疾患の診療も行っています。小児外科の症例も多く、連携して診療を行っています。

佐賀県医療センター好生館 外観

NHO佐賀病院の特徴

未熟児・新生児医療を中心とし、乳児期(発育・発達検診を含む)から学童期までの一般小児内科の診療を行っています。常時30人を超える未熟児の集中管理や県内唯一の未熟児専用ドクターズカーの運用などを行っており、周産期医療の研修が充実しています。またアレルギー疾患外来、特殊疾患外来も行っています。

NHO佐賀病院 外観

嬉野医療センターの特徴

佐賀県南西部小児科診療地域支援病院としての機能を果たすために小児の1次および2次救急に対応している病院で、1年間で1000名以上の入院患者があります。小児全般にわたり診療を行っており、特に小児アレルギー、小児循環器、小児腎、小児神経の専門医が常勤し、質の高い研修が可能です。

嬉野医療センター 外観

唐津赤十字病院

唐津・東松浦地区で、小児専門の入院施設とともに、産科など他の診療科と連携して診療ができる唯一の病院です。24時間体制で小児疾患治療に取り組んでおり、救急医療をはじめ定期検診・予防接種などの健康診査の研修も可能です。年間800名以上の入院があり、小児科医として一般診療の研修は充実しています。

唐津赤十字病院 スタッフ・外観

後期研修1年目(佐賀大学医学部附属病院) 男性医師

幼いころから医師である父の仕事をみていて、子供と家族を笑顔にできる素晴らしい小児科医を志しました。大学の実習や臨床研修で小児科を経験し、幅広い分野を網羅しつつ、その中でさらに専門分野を持つ学問的に深い印象をうけました。大学病院ですがアットホームで、スタッフの距離感がいい意味で近く、縦横上下に風通しが良いです。感染症からはじまり幅広い疾患を経験でき、定期的に行われている勉強会も充実しています。鎖肛、横隔膜ヘルニア、Hirschsprung病といった小児外科疾患を担当医として経験できる点もよかったです。プライベートでは第一子が生まれて、一緒に過ごす時間にも配慮してもらい、仕事も家庭も充実して過ごすことができるのは、本当にありがたかったです。

男性医師

後期研修医3年目(唐津赤十字病院) 女性医師

私が小児科を選んだ理由は、細分化された成人科違い、多岐の分野にわたって医療を行うことができるという理由からです。実際、小児に関するあらゆる知識を深める必要があるのは大変なことですが、それだけ多くの疾患を治療し、多くの患者さんに関わることができます。佐賀大学病院以降の研修では、様々な専門分野の先生の指導の下、広く知識を深めることが出来ました。また、大学以外の施設での研修ではよりプライマリーな疾患も経験でき、高次医療機関の研修だけでは経験できない小児に関わる多くの疾患を、主体性を持って経験できました。他科同様小児科も医師の負担の少なくない分野ですが、後期研修医や年齢の近い若手医師間でのコミュニケーションも密に行っており、お互い助け合いながら行うことができ、実りある研修となりました。

女性医師

後期研修1年目(佐賀大学医学部附属病院) 女性医師

医師になったら子供たちの力になりたくて小児科を選びました。大学病院は忙しかったのですが、いろんな分野の先生には丁寧に指導してもらいましたし、看護師さんをはじめ医療スタッフが、患者さんだけでなく私たち研修医にも親切に接してくれたので研修を乗り越えることができました。1年しか小児科医をしていませんが、知識や技術を身に着けるだけじゃなく、患者さんやその家族に寄り添えるような研修にしたいと願っています。

女性医師

交換研修プログラム(佐賀大学医学部附属病院) 後期研修 男性医師

以前、社会人のときに参加したボランティア活動をきっかけに小児医療に興味を持ち、初期研修で離島医療の経験から小児科医を目指すようになりました。今回、福岡市立こども病院の小児科後期研修プログラムの一環で、6か月間佐賀大学小児科で研修をしました。私が大変気に入っているのは、毎朝のカンファレンスです。commonな疾患から大学病院でしか経験することのできない専門性の高い疾患まで幅広い疾患があるのですが、上級医の先生(循環器、神経、免疫、膠原病、腎、血液、消化器、代謝、新生児、小児外科等)から、専門、専門外にかかわらず建設的な意見が飛び交い、そんな視点もあったのかと毎回大変勉強になります。大きな病院等ですと、カンファレンスは専門のみになりますし、逆に小さな病院ですと、ここまでの多様な内容にはならないと思います。同じ研修医の皆さんは、主体性、自信を持って診療されており、とても刺激になります。小児科に興味があり、後期研修先を検討されている方がいらっしゃいましたら、一度佐賀大学小児科の見学をおすすめします!

後期研修 男性医師

交換研修プログラム(福岡市立こども病院) 後期研修 男性医師

こども達が元気になるお手伝いをしたくて小児科医になりたいと思いました。実際は朝が早く、診療領域も広く決して楽な診療科ではありません。しかし担当する子供たちは初め診察になかなか協力的でありませんが、退院する頃には自分から近寄ってきてお礼を言ってくれたりすることが、生活の支えになっています。小児科医になってよかったなと実感する時です。私は佐賀大学小児科の後期研修プログラムの一環で福岡市立こども病院にて研修をしました。半年毎での移動は大変な面もありますが、たくさんの同期や指導医の先生方と知り合え、医療の知識・技術面でも学べる内容が病院を超えて増えました。入局を考えている方はこのような研修も可能です。みなさんも一緒に佐賀大学小児科で働いてみませんか?

後期研修 男性医師

プログラム修了の認定があり、小児科専門医を取得するため受験をします。そのためには以下の項目を完了させる必要があります。みなさんは、「小児科専門研修手帳」を常に携帯し、定期的に振り返りながら研修を進めていきますが、一方で、3年の間に論文を執筆することが求められます。佐賀大学では、上級医が執筆について指導する体制をとっています。

 

1.研修手帳に記載のある、「小児科専門医の役割」、「経験すべき症候」、「経験すべき疾患」、「習得すべき診療技能と手技」に関する目標達成ができているかを確認します。

2.臨床能力評価法であるMini-CEXを、年2回、合計6回実施しておくことが必要です。また多面評価として、コメディカルにも評価をしてもらう360度評価を年1回、合計3回実施を完了します。

3.受験では領域別指定疾患を含む30症例のサマリーを作成します。

4.医療安全、医療倫理、感染防止など講習会を受講する。

5.筆頭論文1編の執筆(小児科関連論文、査読制度のある雑誌掲載)が必要です。

医師

Subspecialty領域へのStep Up

小児科に特化したSubspecialty領域は、小児神経専門医(日本小児神経学会)、小児循環器専門医(日本小児循環器病学会)、小児血液・がん専門医(日本小児血液がん学会)、新生児専門医(日本周産期新生児医学会)の4領域がありますが、その他にも専門的な学会が認定する専門医資格の取得が可能です。

佐賀大学小児科の研修では、小児科専門医資格取得から、Subspecialty領域の専門研修へと連続的な研修が可能となるように配慮します。Subspecialty領域の専門医資格取得の希望がある場合、3年間の専門研修プログラムの変更はできませんが、可能な範囲で専攻医が希望するsubspecialty領域の疾患を経験できるよう、当該subspecialty領域の指導医と相談しながら研修計画を立案します。

手術

後期臨床研修医の募集について

佐賀大学小児科専門医研修プログラムの紹介と入局案内

今年の説明会を次のように予定しています。興味ある方の参加をお待ちしております。

事前に電子メールで連絡をいただければ、準備の参考になります。

よろしくお願いします。

日付と時間 2018年7月13日(金)18時30分~
場所 佐賀大学医学部小児科医局
連絡先

医局長 尾形 善康

ogatayos@cc.saga-u.ac.jp

0952-34-2313(医局)

なお日程が合わない場合は、個別に対応をいたしますので、お気軽に連絡をください。

人材

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