小児科ブログ

佐賀県で初めて開催されたJPLS講習

こんにちは、小児科 熊本です。
今回10月2日に佐賀大学でJPLS(Japan Pediatrics Life Support):小児診療初期対応コースが初めて開催されました。

 

JPLSとは小児診療における初期評価と初期治療を包括し、「防ぎうる心停止からこども体を守る」ことを目的として、日本全国で定期的開催されている日本小児科学会の正式な教育コースです。
今回、講師の先生方をお招きし、私を含む12名(定員)の小児科医がコースに参加しました。

 

主に重篤なこどもの認知、そして気道確保、呼吸・循環の評価を行い高次医療機関へ搬送するシチュエーションを想定し、準備されたシナリオを体験しました。限られた人材、医療機器の中で対応し初期対応を行う難しさを実感し、そして中には虐待や中毒患者の対応も含まれ大変勉強になりました。他にも骨髄針を鶏肉に対して実際に使用するなど、これまで骨髄針を使用したことがなかった若手の先生方にとっても貴重な経験になったようです。

 

今回は当方の告知不足もあり、5年目以下の若手の先生が過半数を占め、病院勤務の医師ばかりでしたが、JPLSはクリニックや休日こども診療所で重症かもしれない小児患者が来ることを想定してもトレーニングとなっています。

 

今後も定期的に開催する予定ですので、ぜひ次回からは病院の先生方だけではなく、市中で開業されています先生方のご参加もお待ちしております。

 

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