小児科ブログ

第21回佐賀大学小児科学教室同門会総会を開催しました

第21回佐賀大学小児科同門会総会は令和6年3月2日(土)ガーデンテラス佐賀 ホテル&マリトピアにて開催されました。

 

4年ぶりの懇親会も開かれて同門の先生方やスタッフが久しぶりの再会に笑顔がこぼれる楽しい時間を過ごしました。

 

来年の総会は令和7年2月1日(土)に予定しています。

 

                    (文責 尾形善康)

 

PALS開催報告

立春の候、寒い日が続きますが梅の花が咲き、日中の陽だまりに春の訪れを感じさせる季節となりました。

 

今回、2月3-4日に小児二次救命処置コース:PALSを佐賀大学医学部附属病院初期臨床研修センターで開催しました。インストラクターに福岡市立こども病院を中心とした著名な先生方をお招きし、募集定員を満たし盛況な会となりました。

 

参加者は小児科医以外にも初期研修医(今回は参加者の半分を占めました)、看護師と小児救急に携わるスタッフが参加していただいております。開始時にはそれぞれが小児救急医療に対しての思いを話してくれ、本コースで多くの事を勉強して身に着けたいという熱意を感じさせてくれました。

 

初日は9時から19時、2日目は8時から17時とタイトなスケジュールで頭だけではなく体も動かし大変だったかもしれませんが、終了後の参加者の顔を拝見すると初日と比べ精悍な顔つきとなり、頼もしく見えました。

例年2月に行っておりますが、年を重ねるごとに本コースの認知度が広まっているように感じています。今後も本活動を継続し、佐賀県の小児救急の輪を広げていき、困っている子供たちを救えるように頑張っていきたいと思います。

 

ご参加いただきました皆様、インストラクターの先生方、御手伝いいただきました大学スタッフの方々、どうも有難うございました。

 

2025年2月も開催予定です。興味ある方はどうぞご参加ください。

 

                                        (文責 熊本 崇)

第27回日本小児心電学会報告(広島)

師走の候、寒さも本格的になったかと思いきや暖かい日があり、寒暖差が激しい日が続いています。

 

今回は12月8-9日に広島で開催されました日本小児心電学会の報告です。日本小児心電学会とは小児の不整脈や

心電学について学ぶ学会です。「小児心電学はおもしろい」をテーマに広島で開催された学会に参加してきました。

 

 広島は中学生の時の修学旅行で訪れて以来(西医体で立ち寄ることはあっても宿泊はしてませんでした)、30年ぶりの滞在となりました。7日(木)の仕事を終え、新鳥栖へ向かい新幹線に乗り、就学旅行当時の記憶を思いだす間もなく1時間ちょっとで到着。30年前は3時間だったことを考えると隔世の感があります。その後遅めの夕食を終え、駅近くのホテルへと向かい学会に備えました。

 

 翌日は早く目覚め、外は良く晴れており会場の国際会議場(平和公園そば)まで2㎞ほど歩いていくことに。

当日はずいぶん冷え込み、吐く息は白くありましたがその分空気は澄み、清々しい朝を過ごすことができました。途中で広島城へ立ち寄り、城内を気の向くまま歩くと護国神社につき、そこでは凛々しい狛犬の姿を見ることができました。広島城から川を下っていき、目的地の平和記念公園へ。園内の原爆ドームから当時の様子を

うかがい知り、慰霊碑に手を合わせて会場へと入りました。

 

 今回、学会長は東京女子医科大学 豊原啓子先生がお務めになられました。本学会は毎年興味深い演題が集まりますが、会長のお力添えもあり今年は国立循環器病センターや東京女子医科大学の先生方による講演が多く大変豪華な内容でした。当科からは土井先生が心室頻拍の症例の経過を発表しました。

 

 心電学を学ぶことは楽しくあっという間に2日が経ち、大変有意義な時間を過ごしました。

 

 会場で豊原会長より「平和祈念資料館にぜひ足を運んでください」とお言葉をいただき、会終了後に資料館へと向かいました。数多くの資料から当時の様子、そして原爆を投下する過程や時代背景、その考えられないような無慈悲な破壊力、それに伴う甚大なる被害を改めて知ることになりました。世界の各地で起こる紛争、そして昨今の情勢から私たちは何を学ぶのか、困難に直面する子どもたちに医療者として何ができるのか、未来の子ども達に何を残していくのか考えさせられた学会でした。

 

 最後に、帰る途中宮島に足を運び少しの時間を過ごしました。荘厳な朱色をした厳島神社に圧倒され、紅葉谷公園へと足を運び(ほぼ落葉していたことは残念でしたが)、夕暮れの大鳥居・瀬戸内の夕日に染まる穏やかな海を眺めながら広島を後にしました。

                                        (小児科 熊本 崇)

 

 

第35回九州小児不整脈研究会・カテーテルアブレーション秋季大会 参加報告

最近は肌寒くなり、暦の上では冬の始まりの時期となります。

 

今回は11月3-4日に開催されました九州小児不整脈研究会の報告です。11月上旬は唐津くんち、バルーンフェスタと佐賀では一年で最も人が集まり賑やかとなる時期でした。

 

その傍ら、本研究会は福岡市立こども病院で開催されました。これまでコロナウイルス感染症のあおりを受け、Web開催を余儀なくされていましたが、久しぶりの現地開催となりました。

 

本研究会は九州中の小児循環器科医が集合し、みんなで心電図を読み白熱した議論を重ねる会です。

国立循環器病センター、大阪市立総合医療センター、東京女子医科大学から御高名な講師の先生方をお招きし、貴重なご意見をいただきそしてそれぞれの分野の最新の知見をご講演いただきました。

 

そして喜ばしいことに当教室の医員である平川雄大先生が数多くある演題の中から優秀演題賞に選ばれました。研究会の1か月前から診療の合間に資料作成にあたり頑張っている様子を傍で見ていたので我が事のように

嬉しいことでした。彼には今回の経験を生かして更なる飛躍を願っています。

 

久しぶりの現地開催でしたが当番世話人である福岡市立こども病院の先生方のご尽力もあり会も盛況のうちに

終了しました。来年は佐賀・長崎の合同で行う予定ですが、小児循環器や不整脈分野に興味ある若手の先生も

ぜひご参加いただければと思います。

 

 

もう一つ、11月17-19日と福岡国際会議場で開催された「カテーテルアブレーション秋季大会」参加しました。

内科関連の学会ですが最新の治療方針やテクノロジーなど学べる有意義な会でした。小児アブレーションを

行っている施設ではありますが、まだ年間10例に満たず改善すべき点は多くあります。本研究会で得た知見を

活かして、今後の診療に約立てていきたいと思います。

 

                                        (文責 熊本 崇)

日本小児循環器学会総会・学術集会 参加報告

2023年7月6日~8日、横浜みなとみらいパシフィコ横浜で小児循環器学会が開催され参加してきました。

 

当日の九州は雨でしたが、横浜は晴天で一足先に夏の到来を実感し、朝早くにインターコンチネンタルホテルやランドマークタワーを横目に海を感じながら歩くのは清々しく、街並みに魅了され数日間を過ごしました。

 

会長は埼玉医科大学国際医療センター 鈴木孝明先生がお務めになられ、同センターには2014-2016年の間私が在籍した施設です。当時は不整脈の勉強のため国内留学を行い、2年間在籍しましたが、そこで得られました知見は財産となり今でも臨床で役立てています。

 

当時一緒に働いた知人とも会場で出会い、近況を報告し互いの健康・進捗を喜び、改めて月日の流れを実感しました。また、恩師とも出会うことができ変わらずお元気そうな様子を伺えましたことは嬉しいことでした。  (恩師にはこの2週間後に佐賀に来ていただき、三瀬そば・呼子のイカ、佐賀のお酒を堪能していただきました)

 

今回は私と土井が研究内容並びに症例報告をポスターで発表し、多くの貴重なご意見を伺うことできました。 現場に還元し、皆様のお役に立てるよう引き続き尽力いたします。

 

学会は「Perpetual Harmony Behind the Smile」のテーマの元今回も数多くの興味あるセッションが開催されました。中でも18トリソミーへの小児循環器診療を考えるというパネルディスカッションを拝聴できたのは大変有意義なものでした。

 

会は盛況のまま進みあっという間に時間は過ぎていきました。今回も新たな知見を得ることができ、それを日々の診療に還元し、佐賀の循環器診療をよりよくしていきたいと思っています。

 

これまでコロナウイルス感染症で行動が制限されている中、ようやく以前と同じように会が開催され、学会のライブの醍醐味を再認識しました。そして今回は佐賀からも若い先生が参加してくださっています。もしかすると圧倒されたかもしれませんが会の雰囲気(熱気)を感じ取り、何かしら刺激を受けて日常に戻り自身の成長に繋げていきますことを願っています。

                                                                               (文責)循環器チーフ 熊本 崇

                                 

              

小児診療初期対応コース(JPLS)開催報告

五月晴れの爽やかな日が続き、風薫る季節となりました。

 

5月14日に佐賀大学医学部附属病院 臨床研修センターでJPLS: Japan pediatric life supportという小児科学会が主催する小児診療初期対応コースを開催しました。

 

本コースは「防ぎうる心停止からこどもたちを守る」ことを目標として掲げ、初期評価と初期対応のトレーニングを行うコースとなっています。

 

今回は佐賀大学関連の先生方や市内のクリニックの先生方、久留米・宮崎市より来訪された先生方など多様な

参加者にお集まりいただきました。そして佐賀大学小児科教室、松尾教授も受講され当日は大変にぎやかな

コースとなりました。

 

私はというと今回は講師側として参加し、九州各地の講師の先生方の指導法を傍で学びながら、参加された皆様方が有意義な一日になるよう努めました。当日は「先生」という呼称は使わないようになりますので、年齢関係なく議論が進みます。(松尾教授に「先生」なしで呼びかけるのはためらいがありましたが・・)

 

そして一つのシナリオを終えると必ずチームで振り返りを行いますが、今回は様々な立場、ご経験のある先生方が参加されましたので多くの知見を得ることができました。

 

佐賀県での開催は年1回となりますが、九州各地で定期的に行われておりますのでご興味ある方は小児科学会

ホームページをご覧いただき、ぜひとも参加登録を検討いただければと思います。

 

これをご覧になられております方が少しでもご興味を持っていただき、参加を検討いただけますと幸いです。

皆様とどこかでお会いできますことを楽しみにしています。

 

                                                                                                                              佐賀大学医学部附属病院 小児科 熊本 崇

 

 

 

第11回佐賀大学小児科同門会賞 一ノ瀬 文男先生

令和5年2月4日に開催されました第20回佐賀大学医学部小児科学教室同門会総会の場で

今年度の同門会賞を受賞されました一ノ瀬文男先生の記念講演がありました。

おめでとうございました。

今後の益々のご活躍を祈念しております。 (文責 垣内 俊彦)

                   

 

以下、一ノ瀬先生からいただきましたコメントです。

 

この度は、臨床面、教育面、学術面において小児科同門会賞へ推薦していただき、

受賞者に選出していただき誠にありがとうございました。

同門会総会では約30分の貴重な時間を頂き、これまで行った研究成果の発表や、

学生教育については、過去5年間の小児科卒前実習でかかわった本学卒業生へ

アンケートを行い、リアルな声を集計し発表させていただきました。

拙い発表内容でしたが、お付き合いいただきました総会ご出席の先生方ありがとうございました。

 

また、多くの祝福や受賞講演の感想を頂戴いただきありがとうございました。

今後も小児医療に貢献できるよう、精進してまいりますので、どうぞよろしくお願いします。

 

第20回佐賀大学医学部小児科学教室同門会ご報告

至る令和5年2月4日(土曜日)にガーデンテラス佐賀ホテル&マリトピアにおいて、

第20回佐賀大学医学部小児科学教室同門会が開催されました。

 

役員会の後、18:00から総会が開催されました。会頭で濱崎雄平会長からご挨拶をいただき、室絵理子先生の進行

のもと事務報告、第72回九州小児科学会報告、新入局先生方の挨拶(工藤舞花先生、小金丸三瑠先生、中村美結

先生)、同門会賞の発表および記念講演(一ノ瀬文男先生)と進みました。最後に宮崎澄雄先生からのお言葉を

いただき、出席者皆で記念撮影を行い閉会となりました。

 

新型コロナ感染症の影響で、昨年までは完全ウエブ開催でしたが、今年はハイブリット開催となり、久しぶりに

顔を合わせる先生方も多かったのではないでしょうか。今年も全体での懇親会は開催されませんでしたが、

来年こそは完全現地開催で、懇親会も開催できることを期待しています。

                                 (文責)垣内 俊彦

                                      

PALSの参加報告

2023年2月18~19日、佐賀大学医学部附属病院にて、2019年ぶりにPALS(Pediatric Advanced Life Support)

プロバイダーコースが開催されました。

 

佐賀県内の小児科や総合診療科の先生、初期研修医の先生方が参加されました。講師の先生方は日頃から

小児救急に携わるエキスパートばかりで、実践的な内容がとても勉強になりました。参加した先生方との

議論も真剣で、白熱した2日間を過ごせました。

 

(文責:馬場裕太)

 

小児二次救命処置(PALS)開催報告

2023年2月18日-19日に佐賀大学医学部付属病院 卒後臨床研修センターでPALSを開催しました。

 

インストラクターに福岡市立こども病院水野圭一郎先生をはじめとした、集中治療部・小児循環器の先生方を

お招きして、11名の受講者と頭も体も使った濃密な2日間を過ごしました。

 

受講者は小児科医のみならず、内科医・初期臨床研修医の先生が参加し職種・経験年数の異なる中で活発な

活動を行いました。

最初のうちはお互いに遠慮が見られておりましたが、次第にそれぞれが建設的な意見を発し、

個人の不足分を他の人がサポートするなどチームとして重篤な子どもを救うという目的を持った行動に

傍で見て頼もしく感じた次第です。

 

私自身、前回受講から7年が経過していた中で参加しましたが

 ・CPRコーチの存在

 ・早期のアドレナリン使用

 ・ROSC後の管理についての講習

など前回受講時にはなかった内容を改めて知ることができ今回大変勉強になりました。

今回受講された皆様が各病院に持ち帰り小児救命処置のリングを広げていただけたらいいなと思っています。

 

今後も定期的に佐賀で開催を計画しています。ご興味ある方はぜひ次回以降ご参加ください。

                                  (文責:熊本 崇)

 

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